鳥取県境港市で運動の重要性について住民の方々にお話をしました。特に、骨量維持、転倒予防のためにはウォーキングや筋力トレーニングなど重力下での運動を行うこと、一日の活動量や歩数と骨折発生の関連性、また運動能力や骨量維持に必要な栄養素や食事についてお話しました。
そのあと、個別健康相談を行い住民の方々の健康に関する生の声を聴くことができました。様々なアドバイスをする中で、インターネット等での健康情報があふれる中、何を信じるべきか迷われている方もいらっしゃいました。研究者として健康の維持のために根拠のある情報を住民の方々に提供し、最適の選択をしていただけるように努めていきたいと感じました。
約5000名の参加となり、盛会となった本学会で、シンポジウム8 骨粗鬆症リハビリテーション委員会企画 「骨粗鬆症患者のリハビリテーションの意義と実際」、OLSスキルアップセミナー1「転倒予防のための運動のすすめ」、シンポジウム15 予防理学療法が関わる骨粗鬆症対策「二次骨折予防から一次骨折予防における理学療法士の役割」と3つの講演をさせていただきました。どの会場も満員となり、参加者の方々が非常にこの領域に関心を持っていただいていることを実感しました。引き続き、国民の健康増進、骨粗鬆症予防、転倒予防に関連する研究を推進し、社会貢献に勤めてまいります。
全国リハビリテーション学校協会第37回教育研究大会・教員研修会で優秀演題賞をいただきました。
研究内容は日常生活圏域ニーズ調査の生活・運動機能等のアンケートについて、どの質問項目が最も将来の要支援認定に関連するか分析することでした。結果、地域高齢者において「週に1回以上は外出していますか?」など、閉じこもりや活動性に関する事項が将来の要支援認定の予測に役立つことが分かりました。
今後も自治体や行政との共同研究を実施し、地域の健康問題の抽出やその解決策が提示できる活動を行ってまいります。
日本理学療法学会雑誌Up to Dateの特集ウィメンズヘルスに「骨粗鬆症の理学療法」が掲載されました。
女性は閉経後、骨粗鬆症が進行しやすく脆弱性骨折を生じやすため、若年期よりライフステージを通して運動を行っていくことが大事です。特に小学校中学年から思春期にかけての運動習慣は20歳前後に迎える最大骨量を高めるために非常に重要です。さらに成人期は筋力トレーニングや有酸素運動が、高齢期では栄養改善と転倒予防運動を実施していくことが脆弱性骨折の予防につながります。何年か前にベテランPTの方から「骨粗鬆症に対する理学療法はない」と言われたことがありますが、そんなことはありません。理学療法士は運動療法を通して女性の一生における骨粗鬆症予防、骨折予防について貢献することが可能です。是非、知識の整理のためにもご一読ください。
鳥取県理学療法士会主催の研究セミナーにて講演をしました。特に今まで行ってきた観察研究の手法、専門分野に関する研究のトピックスの見つけ方などを中心にレクチャーしました。
研究を取り巻く社会的な背景も日々変わりつつあります。今後もアンテナを張って自分自身アップデートをし続けれるように努力したいと感じる1日となりました。
今後もこれから研究をしてみたい、論文を書いてみたいという方の支援ができたらと思います。
骨粗鬆症患者に対する全身持久力トレーニングについて執筆しました。骨粗鬆症予防を考えた場合、エアロバイク等での有酸素運動やインターバルウォーキングなどは有効である可能性があります。一方で、骨折を経験した骨粗鬆症患者では運動負荷による再骨折や転倒のリスクなども考える必要があります。
転倒、骨折リスクを考慮した上での運動処方選択のアルゴリズムや、全身持久力トレーニングや全身運動の具体例について執筆させていただきました。
「骨粗鬆症予防と転倒しない身体づくり」について、川崎医科大学附属病院の看護、リハビリスタッフにレクチャーを行いました。
転倒して骨折しないためには骨密度を維持しながら、転倒を予防できる身体機能を維持することが大事です。転倒予防にはバランス要素を含むいくつかの運動を行うことが推奨されています。一方で、骨密度の維持にはある程度骨や筋肉にインパクトを与える必要もあります。
いずれにせよ、対象者の骨折リスク、転倒リスクを評価した上で、適切な処方をすることが必要です。
【大学生におけるPhase angleと筋疲労・下肢機能の関係性について】では体組成計で計測できるPhAの値が筋疲労後に低下するという結果を報告しました。PhAは細胞膜の完成度の高さを示すといわれていますが、本研究の結果からPhA測定は非侵襲的にリハビリ後の疲労度合いを反映できる指標となる可能性を示しました。【月経随伴症状と生活習慣及び骨密度との関係について】では月経随伴症状不良は平日の睡眠時間やジャンクフード摂取頻度と関連し、骨密度も低いという結果でした。睡眠時間の低下や食生活の乱れは月経随伴症状を悪化させエストロゲンの分泌不全から骨密度低下も引き起こす可能性を示しました。2論文とも原著論文として投稿できる素晴らしいものでした。
美作市大原でロコモティブシンドロームについての話をさせていただきました。
地域によってロコモという言葉が十分に浸透していないことを実感するとともに、ロコモは地域の方々、それぞれが持つ足腰の問題であることも再認識しました。ロコモやフレイルの認知度について地域差があるのかもしれませんので調査が必要です。
講演では運動だけでなく一日の活動量を維持することや、バランスの良い食事、特にたんぱくの摂取についての重要性を御伝えしました。
今年はより一層、骨折予防プログラムを発展させ、国民の健康寿命の延伸のために寄与できる研究を進めれるよう努力します。
また、ロコモ、フレイル、サルコペニアといった老年症候群への対策も進めてまいります。
引き続きよろしくお願い申し上げます。
日本骨粗鬆症学会雑誌に最近の転倒予防に関する論文をレビューしました。特に二次骨折予防が重要となっている昨今ですが、運動療法やリハビリテーションによる骨折予防効果のエビデンスは不十分のようでした。
また人工関節後の患者の転倒についても、いくつかの論文をレビューしています。
第9回日本ウィメンズヘルス・メンズヘルス理学療法研究会学術大会で準備委員長を務めました。
岡山国際交流センターで開催した学会は対面、オンライン含め550名以上の参加者があり、盛会となりました。
様々な企画の中、演者としても教育セミナーで講演し、骨粗鬆症や骨折予防の重要性について解説しました。
シンポジウム3にて『ロコモ と脆弱性骨折』について講演しました。数年ぶりの対面開催となった本学会ですが、数年前と比較して感じたことは、極めてレベルの高い研究者が増えている事です。それも臨床の理学療法士の研究です。忙しい臨床の中、地道にデータをとり、”研究のお作法”に従って発表をされている姿を多くみて感動し、業界の研究も盛り上がってきていることを肌で感じました。その背景には臨床家の学位取得や現場に研究法にたけた先輩や指導者がいること、また卒業大学の教員の指導もあるのでしょう。当LABOでも志の高い研究仲間を募集しております。お気軽にお問い合わせください。
第25回日本骨粗鬆症学会でロコモ25の簡易版、ロコモ5は将来の転倒発生のスクリーニングとして有効であることを発表しました。
また共同研究者の篠永篤志先生が人工股関節全置換術予定患者のオステオサルコペニアと身体機能の関連性について報告し、本患者群における骨折予防の重要性を訴えました。
今後も転倒、骨折予防の重要性を地域へ、患者へ啓発していく研究を続けて参ります。
人工節全置予定患者における
オステオサルコペニアと身体機能の関連ー
Cross-sectional study from K-HIP st
オステオサルコペニアと身体機能の関連
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Cross-sectional study from K-HIP study
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矢掛町主催のフレイル予防の講演会において「フレイル予防の栄養と運動のコツ」というお話をさせていただき、約100名の住民が熱心に聴講されました。
フレイル予防の根幹は運動ですが、日中の活動量や歩数を上げることでも身体活動に繋がります。
また、骨や運動機能に重要な栄養素の話もさせていただき、運動と栄養の両輪が重要であることをお伝えしました。
フレイルの有症率と骨粗鬆症診断率との関連性について中国ブロック理学療法士学会で発表しました。
骨粗鬆症は症状なく進行していきます。早めの治療、予防が重要ですが骨密度は容易に計測できないなどの問題点があります。
今回フレイル評価である基本チェックリストにて、フレイルに該当した方の約一割は骨粗鬆症の診断を受けていることが分かりました。フレイルをチェックすることで骨粗鬆症のスクリーニングにつながるかもしれません。
Lectures of the year賞とは学生の授業評価アンケートにおいて、全体の上位3%かつ履修者数40名以上で回収率50%以上の科目のうち、授業評価アンケートにおける授業評価満足度の値が年間を通じて最も高い科目の教員を表彰するものです。この度、担当科目において受賞させていただきました。今後とも研究、教育活動に邁進いたします。
兵庫県理学療法士会主催の講習会で講師をしました。
400名を超す参加があり、大変盛会におわりました。
1コマ目は私の師匠である萩野浩先生が骨粗鬆症の疫学や治療について、2コマ目は関西医科大学の浅井剛先生が転倒リスクの考え方や評価について分かりやすく解説されました。
私からは転倒、骨折における性差(男女差)について、さまざまな切り口からトピックをお話しました。
非常に多くの質問を頂き、受講者の方々の熱量を感じました。
今後も、骨粗鬆症・骨折・転倒予防啓発活動を行ってまいります。
骨脆弱性骨折の再発予防と理学療法というテーマで講演をしました。大腿骨近位部骨折後患者の再骨折を予防するための病院での取り組み、地域での予防啓発活動について解説しました。また骨粗鬆症リエゾンサービスの概要や二次性骨折予防管理料について紹介しました。少しでも多くの方に”再骨折の予防”に理学療法士が関わることができるということを知っていただき、興味をもつ方が増えていくことを願っています。
大分県理学療法士会主催の理学療法士講習会で「理学療法士による骨粗鬆症予防の啓発活動について」 骨粗鬆症患者に対する運動療法のエビデンス」の講義をしました。180名と非常に多くの方に受講いただきました。骨粗鬆症予防、再骨折予防が理学療法士にとって当たり前のことになるように今後も講演活動を行なっていきます。
平福コミュニティハウスで高齢者に方々に『知っ得!ロコモ予防のための運動と栄養の話』をしました。
この企画は健康市民おかやま21に基づく、官民一体となった健康づくり計画の一環で、今回、いきいき南グループの方々が中心に運営されておられます。岡山県の地域高齢者の健康づくりを今後もサポートしていきます。
川崎医療福祉大学 理学療法学科4年生 卒論発表会にて当ゼミの仙田さん、江角さんが『しゃがみこみ動作とスポーツ外傷歴およびロコモティブシンドロームとの関連性について 』という発表で優秀発表賞に選ばれました。近年、しゃがみ込み動作ができない子供が増えていること、それらがスポーツ外傷につながっているという社会的なテーマをピックアップして研究をしました。
しゃがみ込み動作ができないグループではロコモ度テストが不良であることや筋肉量の低下が認められました。より若年時からの筋力増強の重要性が重要であることを明らかにしてくれました。おめでとうございました。
広島大学大学院人間社会科学研究科の田中研究室の研究協力者となりました。本研究室(田中亮教授)は運動器障害に関するクリニカルクエッションの解決を行う研究室です。様々な専門性をもったメンバーが所属しており、この度メンバーとして加わることになりました。より一層、本領域の研究の発展や社会課題の解決に尽力していきたいと思います。
ごぼう先生の新しい体操DVD2023年3月20日発売!最新作!どうするシリーズ2枚セット!「どうする膝・腰 R60確認体操 ごぼう先生」の監修を行いました。
自分の足腰の状態の良し悪しを、自分自身で確認することは健康の維持にとても重要です。今、介護が必要となる人の約1/4は、運動器(骨、筋肉、神経)の衰えが原因となっているからです。早めにそれに気づくためにも体操をしながら、自分の身体の状態を確認していくための非常によいDVDとなっています。
米子市との共同研究として約5000名の住民アンケートを解析し、その結果について講演をしました。
今回の解析で、米子市のフレイル有症率や要因、地域別の特徴、予防介入地区の効果が明らかになった事は、今後の米子市の介護、フレイル予防政策に役立つ成果となりました。
転倒予防白書2023は内容をさらに充実し大改訂となりました。転倒予防グッズ・システム開発の最新動向,病院における転倒予防チームの活動例,転倒リスクを高める疾患と予防への対策などですぐに役立つ実践的な内容となっています。
日頃の診療に役立一冊となっとります。
この度創刊された日本理学療法士協会雑誌の創刊号にて「理学療法士における地域での転倒・骨折予防の取り組みと課題—大腿骨近位部骨折の予防は地域から—」が会員限定で公開されました。
今まで地域で行ってきた、骨折・転倒予防の取り組みを中心に執筆しています。若手の理学療法士でもよめるやさしい内容になっています。ぜひご一読ください。
Monthly Book Medical Rehabilitation最新号に記事が掲載されました。
地域高齢者における骨密度維持,ロコモ予防のためのレジスタンス運動の具体例,医療機関に入院しているサルコペニア患者に対する運動処方の流れを紹介してます。
ピラティススタジオDEP社内研修会で転倒予防に関するオンラインセミナーをいたしました。
転倒予防は骨折予防に直結しますが、転倒発生を0にすることは難しいのが現実です。しかし、転倒しやすい人を予測し、その方が持つ転倒リスクに応じた個別介入で軽減させることができます。
疫学の観点よりお話させていただきました。
山形県で開催された第49回日本股関節学会学術集会に参加してきました。最新の人工股関節全置換術後のリハビリテーション、小児の股関節健診など新しい情報を得ることができました。
来年、再来年のこの学会では附属病院で進行している変形性股関節症患者の疫学研究”K-hip study”からの情報を発信していけるかと思います。
医学書院 【標準理学療法学】 地域理学療法学第5版にて「ヘルスプロモーション」について分担執筆しました。いままで地域で行ってきた運動器健診の内容、一次予防、二次予防の考え方、理学療法士にできるポピュレーションアプローチ等について分かりやすく解説しています。養成校の教科書で是非ともご活用ください。
大阪国際会議場で行われた第24回日本骨粗鬆症に参加しました。一般演題では一般住民における7年間の転倒発生の推移について発表しました。転倒する方向は性差も関連し、加齢に伴っても変化していくこと可能性があることがわかりました。一般演題8【骨粗鬆症・骨折の疫学】では座長として登壇しました。体重と年齢のみで簡便に骨粗鬆症をスクリーニングできる”OSTA”が骨粗鬆症健診やセルフチェックで普及していくことを期待しています。
最もHOTなトピックは令和4年度の診療報酬改定で新設された”二次性骨折予防継続管理料”でした。二次骨折予防に保険点数がついたのは世界で初。骨折治療は新時代に入りました。
自治体向けのフレイル予防のwebセミナーを株式会社エッグ主催で行っております。ご興味のある方はぜひお申込みください。
ピラティススタジオDEP社内研修会で骨粗鬆症に関するオンラインセミナーをいたしました。運動療法による骨密度増加のエビデンス、ピラティスの骨密度への効果などを解説しました。
運動によって骨の健康は維持できます。今後もこのような啓発活動を行っていきたいと思います。
ロコモ・フレイル予防について、また骨粗鬆症のスクリーニング方法についてオンライン講演させていただきました。明日からの保健活動に使える内容であったとコメントいただきました。
引き続き、ロコモ、骨粗鬆症予防の啓発活動を行っていきます。
骨粗鬆症患者に対するホームエクササイズ指導のポイントについて共著で執筆しました。骨折リスクや転倒リスクを考えて運動の種類を選択することが重要になります。
この度、ロコモチャレンジ推進協議会の理学療法ワーキンググループメンバーとなりました。より国民の健康のために研究活動を推進し、社会に還元していきます。
株式会社コロンブスと開発したオーダーメード運動処方システム「ロコタスオンライン」が各地で導入さてています。今後も研究成果を社会へ還元していきます。
『医療系成人女子学生における骨粗鬆症と骨折リスクに関する知識の調査』が日本骨粗鬆症学会雑誌に掲載されした。
骨折しないと気づきにく骨粗鬆症。若年期からの予防が重要です。しかし医療系の大学生も案外その詳細は知られていないのが実情でした。ご一読ください。
当研究室の3年生が、ランダム化比較試験(二重盲検)を卒業研究で行いました。実験には当学医療福祉デザイン学科の先生や学生さんにご協力いただき作成したメディカルイラストレーションを用いました。理学療法士の技術や指導力を可視化して患者さんに提供することも今の時代重要ではないでしょうか。
特集”『骨』から考えるリハビリテーション診療ー骨粗鬆症・脆弱性骨折ー”において地域在住高齢者の転倒・骨折予防について執筆しました。転倒・骨折予防の基本的な考え方、運動療法や環境調整の具体的な方法、ポピュレーションアプローチの重要性についての内容となっています。ご一読くださいますよう、よろしくお願い致します。
新年あけましておめでとうございます。
新型コロナウイルスの新規株の出現もあり、本年も十分な学会参加やフィールド調査が行えない可能性もあります。
しかし、このような時にこそ新たな研究のヒントを手に入れることができるかもしれません。
本研究室では今年は、今までの疫学調査で蓄積したデータの解析、自治体の協力を得てビッグデータによる地域の分析、システマティックレビュー・メタアナリシスに取り組んでいこうと考えています。
今後とも、皆さま宜しくお願い致します。
運動の分野でトピックとなっている論文をレビューしています。レジスタンストレーニングや有酸素運動が骨密度維持に重要です。